眠っていると、呼吸がとまる?
あお向けに寝ると、重力で舌が奥のほうに落ち込み、のどが少し狭くなります。眠ると全身の力が抜け、のどの周辺の筋肉の緊張も緩んで、のどはさらに狭くなります。この狭くなったのどを無理に空気が通るときの振動音がいびきです。
ただし、健康な方では空気の通り道が塞がれてしまうことはありません。
しかし、太っている方や首が太くて短い方、あごが小さい方などはもともとのどが狭いことが多く、睡眠中に空気の通り道が塞がってしまうことがあるのです。
塞がると息ができず、呼吸が止まってしまいます。これが無呼吸(閉塞型無呼吸)です。
睡眠時無呼吸症候群の定義
睡眠中にのどが塞がると、息が止まり無呼吸の状態になります。
がーがーといびきをかいていた方がすっと静かになり、よく見ると息をしていないので、一緒にいた方はどうしたのでしょうと不安になります。無呼吸では新鮮な空気が入ってこないので、血液中の酸素が減ってきます。
こうなると、眠っていた脳が目覚め、呼吸を再開するように指令を出します。
脳は目覚めても本人は気がつきません。数十秒たってから大きないびきとともに呼吸が再開します。
しばらくしてまた眠りが深くなり、筋肉が緩んでのどが塞がるとまた無呼吸を繰り返します。
一晩に無呼吸を何度も繰り返すと、呼吸が止まるたびに脳は目覚める(覚醒する)ので、自分では気がつきませんがぐっすりとは眠れていないのです。
ですから熟睡感がなく、昼間に眠くなる、つい居眠りをしてしまうなどの症状が現れます。
睡眠時無呼吸症候群と診断する場合の目安は、10秒間以上の無呼吸が1時間に平均5回以上起こることとなっています。
この病気は意外に多いのです。いびきをよくかく人の約10%が睡眠時無呼吸症候群だといわれています!
どのような症状があるのでしょう
無呼吸を何度も繰り返すと、そのたびに酸素不足となり、呼吸を再開させようと脳が覚醒します。
本人は気がつきませんが、熟睡とは程遠い状態です。中には実際に目を覚ましてトイレにいく場合もあります。
朝もなかなか起きにくく、頭が重く熟睡感がありません。
昼間に眠気を催すことが多く、集中力が低下します。眠くて体がだるいため、仕事や勉強に対する意欲が失われ、生活の質が著しく低下します。
大切な会議や商談中など通常は眠くならないような場面でも眠気が襲ってくるので、社会生活に大きな影響を与えます。
さらに、居眠り運転をしてしまい、交通事故や工事現場などでの事故を起こす危険性もあります。
睡眠時無呼吸症候群の怖さ
無呼吸による酸素不足が一晩に何回も繰り返されると、心臓や血管には大きな負担がかかります。
やがて高血圧となり、また心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの重大な病気にかかりやすくなるのです。ここが睡眠時無呼吸症候群の怖いところです。
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